2006年07月

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プロツアー第18戦のファッテンファール・サイクラシックス、見ましたか?
いや~、いいレースでしたね。

特に最後のスプリント白熱しました。

エリック・ツァベル(ドイツ、チームミルラム)が、先行していたフィリッポ・ポッツァート(イタリア、クイックステップ・イネリゲティック)に追いついて、ゴールした時はこれはツァベルが来た!!と思ったんですけどね。僅差で右から攻めたオスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)にやられてしまいました。本当3人とも接戦でした。

でも、ゴールした後のツァベルのスッキリした顔とフレイレに「君が勝ったんだよ」って自分の負けを認めるところが良かった!フレイレは自分が勝ったのかどうか分からない状況なのに、ツァベルいい人~、高感度UPです。

ツァベル的には精一杯の走りだったのかな。ツール後の自国でのレースでスプリントに絡めるあたり、まだまだ行けるぞ~と自信がついたのかも?次回のレースが楽しみです。

それとアスタナのジャージがレースでやっとお披露目されました。
Jスポーツを見ていたら、司会の谷口さんと解説の栗村さんが、アスタナジャージがカザフスタン色なので、カザフスタンチャンピオンのアンドレイ・カシェキン(カザフスタン、アスタナ・ウルト)がどれなのか分かりにくそうだったのですが、実ははっきり違います。

カシェキンの見分け方はずばり黄色!

この写真を見てください。ツールの選手紹介の時のものなんですが、カザフスタンチャンピオンのカシェキンは、胸、肩、パンツ横の白い所が黄色です。今日テレビではヘルメットも一人黄色でした。だから、実はとても目立ちます。

さらによ~く見てください。
靴下がカザフスタン国旗仕様になっています。写真手前のアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ・ウルト)も同じ靴下です。去年は彼がカザフスタンチャンピオンだったので、こんなところに元チャンピオンの証がついているんですね。

テレビで見るときは、要チェックしてみてください。

■レースの結果はCyclingTime.com
 http://www.cyclingtime.com

ツールが終わってホッとするのもつかの間、本日、プロツアー第18戦のファッテンファール・サイクラシックスが行われます!去年までHEWサイクラシックスという名前だったのが、いつの間にかHEWがファッテンファールに変わったんですよね。長いから覚えにくいっ。

ツールの方はランディスのドーピング疑惑問題で揺れていますが、ここは一つ気分を入れ替えて、ワンデーレースを楽しみましょ~。

出場メンバーには、メンバーが足りずにツールへの出場が果たせなかったアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)も入っています。このレースで初めてアスタナのジャージでレースを走る姿が見られそうです。

ツールには出場していなかったパオロ・ベッティーニ(イタリア、クイックステップ・イネリゲティック)やツールではあまり活躍できなかったチームミルラムのエリック・ツァベル(ドイツ)や途中でリタイアしてしまったミルコ・チェレスティーノ(イタリア)も狙ってきているはず。

とにかく今夜、ファッテンファール・サイクラシックス。どんな戦いが見られるんでしょうか?
ワンデーならではの一発勝負のかけひき、楽しみです。

レースの詳細やテキストライブはCyclingtimeでします。ぜひぜひお見逃しなく~。

■日本最大の自転車情報サイト CyclingTime.com
 http://www.cyclingtime.com

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もう昨日の話になりますが、地元の神戸新聞の朝刊と夕刊のスポーツ欄に、"ランディスがドーピングで陽性"の記事が載ってました。厳密に言うと夕刊では、"ランディスはドーピングを否定"でしたけど…

地方紙なのにでかでかと載ってました。う~ん、微妙。どうしてこういう問題だけ大きく取り上げられるんだろう。まあ確かにツールの総合優勝者がドーピング陽性なんて、すごい話題ではありますが、またまた自転車界にとってはブラックイメージがつくじゃないですかね~。

それもランディスが陽性になった原因物質はテストステロンで、ドーピング薬物ではいたって古典的で見つかりやすいものなんです。どうしてそんなものを!

彼のテストステロンの数値が高かったのは前夜にアルコールを飲んでいたからとの話もあり、今後どうなるか分かりませんが、一度こうしてすごい話題になると、その後たとえ陽性が撤回されたとしても、多分新聞記事とかには小さくしか載らないんだろうなぁ。

はぁ、頭痛いです。雑誌の編集部の方々は「表紙はどうするんだ?」「記事の内容はどうなるんだ?」と大変な状態になっている模様です。幸い、私はランディス関係の記事は一本も書く予定がなかったので、その点ではラッキーでした。

一生懸命頑張っている選手もいるのに、こうしてドーピングのイメージが強くなってしまうのは本当に残念です。でも、もし彼が本当にやっていたなら、この決断はいい事だと思います。確かに今年のツールが始まった時から、ドーピングをしている選手の全てが排除されたわけではないと言われていました。でもあれだけドーピングのことで大騒ぎになって始まったツールなので、大丈夫だとは思っていたんですけどね。

ランディス、お願いだから無実であることを証明して~と願う一方で、やっぱりあの日の走りは速すぎたような気がするな~と複雑な気持ちの私であります。

日本へ帰ってきて、インターネットでサクサク検索中のChihoです。

昨日から、ヨーロッパでは今回のツールで陽性反応が出た選手が1人いたとのニュースが出回っています。あぁ~、大変なことにならなければいいんだけど…

噂では、とんでもない人の名前があがっています。

それと、"ディアリオバスコ"(バスクのメディアかな?)によるとオペラシオン・プエルトで名前が載っていたとされるアスタナ・ウルトの5人、ベロキ、ノサル、デーヴィス、パウリーニョ、コンタドールは、無実だったと明記された書類を受け取ったとのことです。

当初から、パウリーニョとコンタドールはリストに名前は載っていなかったと言われていて、その後フエンテス医師も、「コンタドールなんて会ったこともない」と証言していました。

あ~ぁ、アスタナ・ウルトがツールに出場できてたのかなと思うと少々残念です。
確かに監督が捕まってしまったので、印象は悪いですけどね。

考えれば考えるほど謎が深まるこの一件。あのリストの信憑性って一体どうなっているのでしょう?
ツールも終わったし、これからいろいろ問題が出てくるのかな?

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昨日の夜、日本に帰国しました。
ツールが終わってもう3日も経つんですね。時差もあるし、時間が立つのは早いっ!
早いようで長かった今年のツール。ツールが始まる前は、ドーピングの一件でどうなるかと思いましたが、最後まで接戦のツールとなり、全く目が離せない展開でした。そのため休む間のない毎日が続き、今までのツールで一番大変だったかもしれません。

でも、個人的に仲良くしてもらっている選手たちが活躍してくれたので、辛いツールでしたが一番楽しいツールだったと思います。

ほぼ毎日のポッドキャスト、現地レポートに加え、選手たちと一緒にTGV移動、チーム打ち上げパーティーなど今年初めて体験したことも多々あり、新しいチャレンジを一杯した今年のツールです。

9年目にしても、ツールではまだまだ自分がやっていないことや新しい発見ってたくさんあるんですよね。来年のツールも色々なことにチャレンジして行きたいです。

そうそう、ツールが終わると毎年ツール燃え尽き症候群になってしまうんです。
ツールが終わった翌日の24日もいつものように朝6時に目が覚め、「今日のスタートは何時だっけ?」と慌てる私がいました。毎晩夢の中ではまだツールが終わっていなくて、フランス語で必死になって選手に話しかけ、起きてハッと「あぁ今年のツールはもう終わったんだ」と自分を納得させるというのが、例年私のツール後の症状です。

これから、原稿を書かなければならないので、私のツールはまだ少々続きます~!

写真は今年のツール表彰台。
左から総合2位のオスカル・ペレイロ(スペイン、ケスデパーニュ・イリュスバレアレス)&息子のフアン、総合1位マイヨジョーヌのフロイド・ランディス(アメリカ、フォナック)、総合3位のアンドレアス・クレーデン(ドイツ、Tモバイル)です。

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