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オーストリアのザルツブルグで行われていた世界選手権が幕を閉じました。
今年はタイムトライアルには日本人選手が出場しなかったので、土曜日、日曜日のロード2日間だけでしたが、U23では新城選手が14位、女子では萩原選手が30位、エリートでは別府選手や野寺選手が、集団の強豪に混じり先頭に位置し活躍を見せました。

ヨーロッパで日本人選手が出場するレースを見られるだけでうれしいのに、世界選手権でこんなにもいい活躍を見せてもらえることは本当に幸せです。

私がヨーロッパで初めて観に行った世界選手権は98年オランダのマーストリヒトでした。その時は、エリートの男子代表は阿部選手一人のみで、ある女性が一人でわざわざ大きな国旗を持って日本から応援に駆けつけていたのを思い出します。

「これを持っていたら、周りの人も一緒に日本人選手を応援してくれるんです」と言って、柵に大きな日本国旗を掲げていて私も一緒に応援しました。でも、途中で阿部選手は大きく遅れてしまい、観客の大歓声に迎えられその周は通過したのですが、次の周彼の姿はありませんでした。レース途中で彼女は国旗をはずさなければならず、ちょっと悲しい思いをしたのを思い出します。ちなみにその彼女とは、今も年賀状で連絡を取り合っています!

あれから、8年。U23では4人、女子2人、エリートの日本代表では3人も出ることができ、国旗をはずすこともなく最後まで集団内に位置し、ハラハラドキドキの展開が期待できる時代になりました。

テレビには映らないのですが、本当に日本人選手たちは集団から遅れても最後まで走ろうと頑張っているんです。結果的にはリタイアでも、食らいついていく走りをしていました。他の国の選手たちもですが、世界選手権は遅れた選手への観客の歓声もすごく独特の雰囲気があります。それって、やっぱり現地に来ないと分からないんですよね。世界選手権は、国と国との対決であるがゆえに各国の応援は半端じゃありません。

ツールやジロ、ブエルタなどグランツールや海外選手のみ大きなレースもいいですが、やはり日本人が出ているレースを応援に来て欲しいです。世界選手権は、必ず日本選手が出場します。だからこそ、海外にレースを観に来るならぜひ世界選手権を観に来てもらいたいです。その時はぜひ国旗を持って、日本代表選手たちを応援してください。もう途中で国旗をはずす悲しい思いをすることはないはずです。もしかしたら、日本の国旗が大空に舞う日が来るかも。
来年の世界選手権はドイツのシュツッツガルトで、9月25日~30日まで開催です。

今から来年の予定をあけてドイツへ行こう!!